こんにちは、りんです。
2024年10月に受験した第56回ビジネス実務法務検定(ビジ法)2級に無事合格しました。
仕事では技術系職種のため、直接法律知識を学ぶことは少ないのですが、国の研究補助金等をいただく際の申請資料の作成などにおいて法律を理解したうえで取り組んだほうがより業務理解が進みそうだなと感じており、国の機構で作成しているマニュアルの背景などを理解したうえで業務を行いたいなと考え、この資格にたどり着きました。
2級は『企業の管理職、総務・法務、コンプライアンス等の担当者』向けの資格、ということで今後キャリアアップして部下の作成した資料なんかをチェックする立場になった場合、社外向けにこの表現で適切か?などを判断し指導できる力の一つの補助材料になるかなと思います。
一般的には完全法律初心者がこの資格を取得する場合、60~100時間が勉強時間の目安となるようです。
私は計50時間という比較的短時間で合格ボーダー70点に対し85点とハイスコアで合格することができました。
一夜漬け合格!などもネットで出てきますが、難化前の検定と思われます。
2023年以降ビジ法は難化しました。合格率は30%前後と、適当にやっていると落ちる試験です。
4択程度で消去法で解けていた問題が、全選択肢の〇×を判断できないと回答できない形式に変更され、あいまいな知識だと解答が難しくなりました。
きちんと下調べをして、学習をし、一発合格を獲得しましょう!
試験概要から私の実際の勉強方法などを解説しますので、これから資格にチャレンジする方にぜひご覧いただければと思います。
それでは~~~、スタート!!
ビジネス実務法務検定とは?
法律知識の導入資格としてお勧めです。
3級はすべてのビジネスパーソン・就活生など幅広い方が対象で難易度も低め。
2級になると対象が管理職や総務・法務の専門部署の方になってくるので難易度も上がってきます。
2級を取得することで、弁護士などの専門家へ相談する企業の窓口としての役割が果たせることを示せる、というのが目安になるかと思います。
ちなみに1級は記述式の設問もあり、かなり難易度がレベチです。
1級対象の方はこのブログは見に来ていないと思いますが、1級を取得するつもりならまず司法書士などの士業資格を取られるのが良いと思います。
出題範囲について
主な出題科目は民法、商法、会社法です。
ビジ法のテキストでは、法律ごとに学んでいくのではなく、会社設立・精算、企業の財産管理、取引など実務のいつ、どんな時に、どんな法律がかかわっているのか?ということを理解できる章立てで学んでいきます。
ビジネス実務法務検定試験Ⓡ 2 級公式テキスト 2024 年度版より引用
- 序 章 ビジネス法務とは
- 第 1 章 企業取引・契約にかかわる法務
- 第 2 章 企業財産の管理と法務
- 第 3 章 企業間取引にかかわる法規制
- 第 4 章 消費者との取引にかかわる法規制
- 第 5 章 情報の管理と活用にかかわる法規制
- 第 6 章 デジタル社会と法律
- 第 7 章 広告・表示等に関する法規制
- 第 8 章 金融・証券業等に関する法規制
- 第 9 章 債権の担保
- 第 10 章 債権の回収
- 第 11 章 債務者の倒産への対応
- 第 12 章 法的紛争等の予防と対応
- 第 13 章 株式会社の組織と運営
- 第 14 章 企業と従業員の関係
- 第 15 章 企業活動と地域社会・行政等との関わり
- 第 16 章 国際法務(渉外法務)
え、、、試験範囲広、、、って感じですよね(笑)
私は法律初心者のくせに、3級飛ばしで2級を受験することにしたのでめちゃくちゃ不安でした。
でも、実際の試験で3級の内容で問われる部分は少なかったので、後述する公式問題集の取り組みの中で3級範囲も必要なだけフォローすることができました。
心配せず、2級受験から取り組んでOKですよ
試験形式
テストセンターのPCで自分の都合のいい日時を予約して受験するCBT方式と自宅から受験するIBT方式が選択できます。
IBT方式はCBTのテストセンターの利用料(2,200円)もかからないのですが、私は部屋を片付けるのが面倒なのと、自転車で10分ほどの場所にテストセンターがあったので、CBT形式にしました。
ご自身の自宅環境とCBT形式の会場が近くにあるか?などを確認して選択してください。
- 家の机を片付けるのがめんどくさい人
- 受験に適したPCや部屋を準備できない人
- 試験官に部屋の様子を見られるのが嫌な人(試験開始前に360°確認されます)
- テストセンターが自宅や会社近くにある人
- 元から机周りがきれいな人
- CBT利用代(2,200円)を節約したい人
- 一人暮らし等で部屋に人が入ってくる心配がない人
人が部屋に立ち入ると失格になってしまいます - 会社等で人の入ってこない会議室などを借りられる人
- テストセンターが自宅付近になく、移動が大変な人
全部で40問を120分制限時間で回答します。
(途中退室も可能で、試験終了と同時に結果がわかります。)
7割で合格なので、28問正解できれば合格です!!
試験前に身分証明書の確認があるのでお忘れなく!
勉強方法
最初にやること「テキストと問題集の準備」
私が使用したテキストは
「合格革命ビジ法2級テキスト&一問一答」です。
テキスト部分には『ここが出る!』という出題率が高い部分にマークがついていて学習しやすく、一問一答も頻出論点に絞られていて取り組みやすいです。
まずは、このテキストで一問一答をベースに学習していきます。
問題集は公式問題集を使用します。少しお高めですが、何より当日この中から出題されるといっても過言ではないです。(公式なので当たり前ですが)
実際、私が受験した第56回はこの問題見たことある!というほぼまんま(少し選択肢の言い回しが違う)程度の問題が多く、やばい!この問題初見だ!!という問題は5問程度でした。
子供の時以来の「あ!これ進研ゼミでやったところだ!」ができます(笑)
テキストは公式はけっこう淡々と書かれていて重要な部分がどこなのかわかりづらく、初学者には難解で投げ出したくなること間違いなしなので、合格革命がおすすめです。
合格革命で敷居を下げて取り組みつつ、公式問題集のレベルまで実力をつけていきましょう。
テキストを1周取り組む
1周目は「へぇ~こういう試験なのね」という見学ぐらいの気持ちでOKです。
テキストの一問一答に取り組み、該当のテキストのページを「ここが出る!」マークに特に注目しながら読みます。(最初から最後まで通読する必要はないですよ!!)
一問一答を一通り取り組むことで、こんな内容の試験なんだな、という全体像が把握できたと思います。
公式問題集を1周取り組む
一問一答の1周目が終わったら公式問題集に取り組みます。
やり方は一問一答と同じで、まず解いてみて、該当のテキストのページを読んで理解する、の流れです。
問題集の解説ページに該当のテキストのページを書き込んでおく(直接書きたくない人は付箋を貼ってね)と、2周目以降の復習のスピードが上がります。
1周目はほぼわからないので、全問頑張って通しましょう。
わからなすぎる場合はそれは置いておいて次に進んでもOK。
とにかく挫折して勉強を辞めずに1周することが目標です!
一問一答では3級の範囲は一切記載がありませんが、公式問題集は1章がほぼ3級範囲の復習となっていて、2級の試験で頻出の3級範囲は網羅されています。
ネットで解説を調べたりしながら、3級範囲は学習することで補うことができますよ。
公式問題集の周回
ひたすら問題集を進める→該当のテキストを読んで確認する を繰り返し、まずは耐えながら1周やった皆さん。
お疲れ様でした。もうこれで折り返しまで来たといっても過言ではないですよ!
あとは時間の許す限り、間違えた問題を中心に2周目、3周目と周回していきましょう。
回数を重ねるうちに繰り返す問題は減っていくので3周目、4周目は一瞬で終わります。
1周でこんなに時間かかって間に合わない!って思うこともあるかもしれないけど、大丈夫。
1周目解いた時点でもう勉強の半分は終わっています。
あとは継続して試験日まで頑張るだけ!!
挫折しそうな人へ
どんな資格試験でもそうなのですが、1周目ってほぼわからないのでめちゃくちゃしんどいです。
これはあなたが勉強が苦手だから、とかそういうことではないです。
私は一応センター試験で9割程度獲得し、それなりに学生時代には勉強に取り組んできたタイプですが、資格試験の1周目はしんどいし投げ出したくなります。
ここで耐えるか、続けるか、それとも本を閉じ、あきらめるのか
資格試験で受かるか受からないかってよっぽどの難関資格(受験生がそもそも高学歴しかいない弁護士とかは別ね)でない限りこれだけです。
継続して問題集をまず1周
それができたら1周目で間違えた問題を2周目
3周目・・・と時間の許す限り続けるだけです。
問題集の取り組み方の注意点
問題を解いて〇× それだけじゃ意味ないんです。
なぜなら問題集に載っている過去問・問題はそのまま出るわけではないから。
少し文章を変えて、〇×を入れ替えてきたり、テキストで同じページに書いてある周辺知識が問われたり。
だから、問題集⇔テキストを往復することが大事!!
なんでこの選択肢は〇といえるのか、×なのか、理由まで人に説明できるぐらいとにかく公式問題集をやりこみましょう。
往復のやり方
テキストが大事!っていうと、最初からテキストを読み始める方いると思うんですよ。
これめっちゃ時間かかる割に全然脳みそに定着しないんです。
人間の脳ってできるだけ知識を使ったり、体験したり、感情とくっつけて記憶したりするようにできています。
全然わからない分野のテキストを読んでも眠くなる効果しか残念ながらありません。
まずは問題集→間違えたところを重点的にテキストで確認して復習!の流れです。
1周目は確認することが多すぎるので本当にざっとでよいですよ。周辺知識は2,3周目の余裕が出てからでいいです。
2周目以降はこの関連用語と混同させようとしているひっかけ問題だ!引っかからないぞ!とか問題の意図を想像しながらいちゃもんつける感じで進めると、少なからず自分の勉強していた時の感情がリンクされて、次の周回の時に結構記憶に残りやすくなります。
経験は記憶に残りやすい!経験として脳が認識できるように工夫しよう。
眠い時とかは特に声に出して、人に説明するみたいに解説を話してみるのもお勧め!!
私はこの問題集のやりこみを時間の許す限りやっています。
3周目以降は間違えたところだけでいいです。
私はこの方法で勉強を続け、試験直前には問題集の問題は9割ほど正解できる状態になっていました。
本番直前:間違えたことのある問題の論点だけを繰り返し復習する
書かなくていいです。頭の中で知識を呼び起こす練習として行います。
問題集で間違えたことがあると付箋をつけたりしるしをつけたりしている部分だけをもう一度試験直前前日から~当日に全て確認します。
私はこの試験直前の問題集確認で復習していた内容がガンガン試験に出て、やっぱり高いけど公式問題集で学習を進めてよかったなと試験中に安心しました。
試験問題を見てこれならいけるな、と安心できたらもうほぼ勝ちですよね!
正しく取り組めば受かる!とにかくここに書いてある通りやるんだ!!!
いかがでしたでしょうか。
目新しくもなんともない、普通の試験対策方法だったと思います。
でも、意外と問題集をなぜ〇か、×かまで答えられるようにやりこむのってできていない人が多いのではないでしょうか。
ビジ法2級は30%前後の合格率なので、しっかり取り組まないと落ちます。
でも、公式問題集をほぼ完璧といえるまで取り組んだら絶対受かります。
受験勉強は周りの受験生との相対評価なので運もあるけど、資格勉強って基本的に絶対評価のものが多いので、やれば受かるんですよ。
やったら受かる、さぼったら落ちる これだけ。
やったのに落ちたって思っている人はやり方が悪かった、甘かった
どこかに必ず原因があります
ちょっと厳しい言い方ですが・・・
せっかく時間を使って受験するのですから、このブログを見つけ、ここまで読んでくださった方にはぜっったい合格してもらいたいです。
毎日30分でもよいので継続学習してみましょう!
一発合格はすぐ目の前ですよ☆
(このブログを読んで合格できた!勉強が継続できた!という方はぜひコメントくださいね☆)
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